主演の江口洋介がバイク事故で重傷を負い、放送開始が遅れていたフジテレビ系ドラマ「救命病棟24時」第4シリーズ(11日午後9時スタート)の制作発表会見が3日、フジテレビで開かれた。救命医のコスチューム姿でさっそうと登場した江口は「やっと始まったなという思い」とうれしそうに語った。
6月10日の事故から約1カ月後に現場復帰を果たした江口。10年前にも左足を骨折した経験があるというが、「今回はちょうど10年目の骨折で、反省しています。でも、そこから次の仕事をフレッシュに迎えられてきた。この仕事もいい風にいくのでは」と期待を込めた。
事故当初は「ドラマがスタートするかしないか(心配で)うごめいた」と告白。搬送中の救急車内では“視聴者”からの激励も受けたという。「救急隊員の方に『救命病棟、楽しみにしてます』といわれ、ガーンとなってしまって…」
放送が遅れる分は過去作品などのダイジェスト版でつなぐことが決まり、ようやくリハビリに集中することができた。
臨時特番「緊急SP 救命病棟24時~救命医・小島楓(かえで)~」(7月14日~今月4日)の放送で、江口の留守を預かった形の共演の松嶋菜々子は、ほっとした表情。第1シリーズから10年を経た自身の変化を問われると、「10年前に連続ドラマをやっていたときはせりふを覚えるだけであっぷあっぷ。今は体力よりも気力に余裕がある。連続ドラマが連投できるのではないかと思うぐらい」と朗らかに話していた。
「救命-」シリーズは、江口と松嶋が演じる2人の医師を主人公に救命医療の現場を描いたドラマ。第4シリーズは「救命救急の崩壊」をテーマに、人員不足と激務で辞職する救命医が続出している現状をベースに医師たちの苦闘を描く。 |