岡田准一の“野望”達成!! 日本映画界に“革命”が起こる!!
「SP 野望篇」初日舞台挨拶
2010年10月30日
“警護課第四係”が初日舞台挨拶に登場!
<左より、波多野貴文監督、松尾諭さん、堤真一さん>
深夜ドラマ枠で歴代1位の視聴率を誇り、話題を呼んだテレビドラマから3年。アクションもストーリーも大幅にスケールアップした「SP 野望篇」が10月30日、満を持して初日を迎え、東京・日比谷のスカラ座にて、主演の岡田准一さん、堤真一さん、真木よう子さん、松尾諭さん、神尾祐さん、波多野貴文監督による舞台挨拶が行われました。
あいにくの台風にも関わらず、劇場には1万2000通を超える応募の中から見事に当選した600名が来場。熱気に満ちた会場では、堤さんがボケ倒し、真木さん、松尾さん、神尾さんが衝撃の撮影秘話を明かし、岡田師範の生演技指導までもが披露されました。台風をものともしない、大変な盛り上がりとなった舞台挨拶の模様をレポートいたします。
舞台挨拶(挨拶順)
岡田准一さん(井上薫役) |
台風が接近しているなか、こうして初日の一回目から皆さんに観ていただけて、本当に幸せに思っています。皆様に感謝しています。「SP」にはアクションをやる上でのたくさんの壁があったなか、監督はじめ、スタッフ、キャストでこうして乗り越えてきて、皆さんに今日観てもらえて、本当に嬉しく思っています。 |
堤真一さん(尾形総一郎役) |
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台風のなかありがとうございます。この作品ができあがるまで、本当に時間がかかりました。随分待ってもらったと思うんですが、その分、みな成長しました。真木ちゃんも松尾も結婚し、子どもが産まれ…(会場拍手)。時というのは残酷なもので、私はただ歳をとっただけです。
MC: 堤さん、それは無精髭ではありませんよね?
堤さん:
これはですね、苔が…(会場笑)。
岡田さん:
違いますよ、次の作品で(笑)。
堤さん:
ええ、泥棒を(会場笑)。
MC: どうしてそんなに素直じゃないんですか! 山登りの役をやるんですよね?
堤さん:
ええ、舞台がありまして、そのためです(笑)。
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真木よう子さん(笹本絵里役) |
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本日は本当にお足元の悪い中、来ていただいてありがとうございます。無事に初日を迎えることができて、こんなに「SP」を愛してくださる皆さんが観てくださって、本当に心から幸せです。観ていただいた通り、「野望篇」はアクションがすごいです。「革命篇」と合わせて一つの作品になっているので、ぜひ「革命篇」もよろしくお願いします。 |
松尾諭さん(山本隆文役) |
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あいにくの台風ですけれども、台風とともに日本映画に嵐を起こす作品がついに公開となりました(会場歓声)。この作品に携わった方々、そしてこの作品を応援してくださった方々に感謝の気持ちで一杯です。 |
神尾佑さん(石田光男役) |
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今日は本当にありがとうございます。すごくお待たせして、今日この日を迎えることができて、本当に感無量です。 |
波多野貴文監督 |
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皆さん、今日は本当にありがとうございます。やっとこのような形になりまして、本当に嬉しいです。これからは皆さんのものになりますので、語って、想像していただいて、「革命篇」まで育てていっていただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。 |
MC: 今日は客席に警護課庶務係・原川幸子役の平田敦子さんが来てくださっています(会場歓声)!皆さん、拍手をお願いします(会場拍手)。
MC: さて岡田さん、公開を迎えるということで、昨日の夜は特別な気持ちになりましたか?
岡田さん:
やっと観ていただけるという気持ちです。監督やみんなと、緊張しながら今日を迎えました。
MC: 楽しみ以上に緊張ですか?
岡田さん:
やっぱり眠れなかったですね。ドキドキしちゃって(笑)。みんなで戦ってきたというか、(他の作品とは)ちょっと違う感覚があるので、どんな反応が返ってくるのかなと思ったり。僕にとっても7、8年ぐらいの企画なので、すごく感慨深いですね。
MC: やはり昨夜は、家で一人でしたか?
岡田さん:
そうですね。でも、スタッフの皆さんは…。
波多野監督:
昨日、前夜祭を(笑)。
松尾さん:
僕も行きました(会場笑)。
MC: 堤さんは昨日はどうしていましたか?
堤さん:
昨日の夜は、タバコを買いに行ったついでに、一人で飲みに行ってしまいました(会場笑)。
MC: 「SP 野望篇」にかけまして、岡田さんの次なる野望をお聞かせください。
岡田さん:
次の「革命篇」まで観ていただくということが野望ですね。まずはこの「野望篇」が野望だったんですけれども(会場笑)。日本では滅多にないアクションを作るというのが野望だったので。「革命篇」は、ストーリーの詰まった重厚感のある作品に仕上がっています。誰かが革命に向けて行動を起こしますので、ぜひそこを楽しみに待っていただけたらいいなと思います。
MC: 堤さん演じる尾形はすごい展開になっていますよね。3年前にドラマが始まる時に、こういう展開になるというのは分かっていたんですか?
堤さん:
全然知らないですよ(会場笑)。単なるいい上司だと思ってましたよ。
MC: 皆さん、「革命篇」のことも気になっていると思いますので、ちょっとだけでもこんな感じというのを教えていただけますか?
堤さん:
だんだんヒゲが生えてきて…(会場笑)。
岡田さん:
違います、違います。突っ込ませないでもらえますか(笑)。
堤さん:
そうですね(笑)。国会であることが起きて、ある人があることをして、ああなって、こうなって…。
MC: 岡田さん、これはだいたい合ってますか?
岡田さん:
だいたい合ってると思います(笑)。
MC: 真木さんのアクションには惹き付けられた方も多いと思うんですが、撮影で大変だったところはありますか?
<アクションシーンを実演する真木さん>
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真木さん:
男の人と一対一でやるので、男の人を私が倒すのに嘘が見えないようにしたいなと思ったんです。でも、3連発の蹴りがあるんですけれども、こう…(と、少し躊躇しながら実演する真木さんに会場笑)。
岡田さん:
そこはちゃんと綺麗なものをやっておいた方がいいんじゃないの(笑)?
MC: 岡田さん、見本を見せていただけますか(会場拍手)?
岡田さん:
ここで(膝蹴りを)止めておいた方がいいんじゃない?
真木さん:
そうです。男の人の頭を掴んで、こうやって蹴るんですけど、それがすごく難しくて。男の人を抑えておくことができないんですよ。だから、あれはもう何回も練習して、(決まった時は)すごく嬉しかったです。
MC: 観る側からすると、松尾さんと、松尾さんが演じる山本というキャラクターは、一体化しているように見えるんですが、実際のところはどうですか?
松尾さん:
そこまでは感じないんですけど。ちょっと感じますね(会場笑)。
MC: 山本を演じる上でのエピソードなどはありますか?
<山本役について語る、松尾さん>
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松尾さん:
山本の見せ場といえば、地下鉄で岡田くんがテロリストを確保した時に、真木ちゃんに殴られるシーンがあるんですけれども、あのシーンがなかなかうまくいかなくて、何回か撮り直したんです。僕がバーッと走ってきて、「疲れた!」と言いますよね。その「た!」と言った時に、真木ちゃんの顔にツバがピューン、ペチョッとかかって、その瞬間に真木ちゃんがリアルにイラッとした顔をしてバーンッ(殴られた)と。そうしたら、見事にメガネも飛んで、タイミングもバッチリで、あれはこの映画の中での奇跡と呼ばれています(会場笑)。
MC: ということは、そのテイクがOKシーンになったということですか?
波多野監督:
そうです。
MC: そのツバは映像で確認できますか?
波多野監督:
見えますね。
MC: では、もう一度観て、それを確認していただいて…。
松尾さん:
それ、観たいですか(会場笑)?
MC: 真木さん、そのツバはどんな感触でしたか(会場笑)?
真木さん:
鼻のところについたので、もう本当に「汚っ!」と思って、イラッとしてバーンッと殴りました(会場笑)。
MC: 神尾さんは空手の段位を持っていらっしゃるということで、岡田さんのアクションに負けたくないとは思いませんでしたか?
神尾さん:
最初は。でも、実際に一緒にやると、(岡田さんの方が)もう全然すごいので。本当にリアルに強いんですよ。深夜のロケが続いた時に、岡田くんが突然、「誰か蹴りてえ! 死ぬほどローキック蹴りてえ!」と言い出しまして、しょうがないから僕が蹴られたんですけれど、一応、僕も空手をやっているので、ある程度、蹴られるのは慣れてますし、「大丈夫だろう」と思っていたら、本当に痛かったんですよ(会場笑)! 本当にリアルに、スピード、タイミング、ポイントをドンぴしゃで攻めてくるので、びっくりしました。
MC: 岡田さん、その時は不満かなにか溜まっていたんですか?
岡田さん:
荒れてたんですかね(笑)。まあでも、みんなで練習したり、体育会系の現場でしたね。遊んでいて松尾くんが怪我をしたりとか。アクションチームと寝技で戦っていて頭から落ちて首を怪我したんですけど。
松尾さん:
アクションリハーサルの休憩時間に怪我をしました。
MC: 皆さん、岡田さんからアクション指導を受けられたそうですが、堤さんは?
堤さん:
「革命篇」ではちらっと。ヒゲが生える感じで(会場笑)。
岡田さん:
ヒゲの生やし方を(会場笑)。
MC: 堤さんも、皆さんのようにアクションの立ち回りをしたいなと思いませんでしたか?
堤さん:
アクションは危ない(会場爆笑)!
岡田さん:
「革命篇」では、堤さんのすごいアクションがありますから。
堤さん:
飛びます! ダーンッと飛んで、ポテッと落ちます(会場笑)。
岡田さん:
なんか軽く聞こえちゃうんですけど(笑)。
MC: さて、波多野監督。次の「革命篇」も待ちきれませんが、見どころを教えてください。
波多野監督:
国会を日本初のスケールで撮っていますし、「野望篇」からついに動き出します。井上と尾形の激突もありますので、本当に見どころいっぱいの重厚感のある作品に仕上がっていると思います。
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