神尾佑/石田光男役2
リアルを追求した『SP』とは…
SPの心構えについて、どの様に感じましたか?
SPとは、何を目的として、何を使命としているのかというと、もうとにかくすべてマルタイを守るためですね。そこに、命をかけなければいけない。何があってもマルタイ。だからこそ、信頼関係がなければどちらの仕事もうまくいかないでしょうし、やっぱり人間ですので、色んな人がいて、色んな感情があるので、相当大変な仕事だと思いますよね。ただ、今の日本の社会ではそういうことは、ほとんどないだろうという前提で動いているシステムの中に、楔を入れたのが「SP」という作品なんですよね。
そんな世間に切り込んだ作品『SP』、劇場版の脚本を読んだ時の感想は?
テレビシリーズの時からそうなんですけど、この『SP』という作品は、言葉じゃなくて動きで表現するってコンセプトがあったので、セリフが少ないんですよ。でもその割に結構厚みがあるんです。“ト書き(脚本に演出を書きいれたもの)”がすごいんです。状況、情景描写から始まって、その人物の描写まで。だから、脚本というよりも小説を読んでいる感じなんですよね。だからスーッとその作品の世界の中に入っていけるというか、面白いんですよ。
金城さんもSPの仕事について、かなり調べられたそうですが…。
下調べというか、知識とかそういうものを全部下地にして書いてあるので、ものすごくリアルなんですよね。ウソ臭くない。SPの動きや言葉一つとっても、SPだからこう喋る。SPだからこういう動きをするっていう全部そこから始まっているので、こうした方がお客さんが喜ぶからじゃないんですよね。それがすごく、すごく真摯に物語を作るっているのが感じられて、素晴らしいなと思いましたね。
http://dogatch.jp/cinema/sp-movie/special/interview/kamio02.html |