神尾佑/石田光男役1
本物のSPは、眼の動きが違う!
映画のようなドラマを作ろうと制作された『SP』が遂に映画化!『SP』という作品に携わって、変わったことは?
テレビに映るSPが気になるようになりましたね。選挙演説や総理大臣が入庁してくる時は、本人よりもSPを見ますね。基本、一人を警護するのに4人いたら、前2人、後2人でガードポジションを取るんですけど、秘書さんたちと一緒に歩いていてもSPは見ているところが全然違うから、断然分かります。目線が面白いんですよ。やっぱり、マルタイ(警護対象者)を見てもしょうがないんですよね。周囲を見ているんですが、またその眼がね、眼がやっぱり違うんですよね。普通の人の眼じゃない。
後は、SPって書いてあるバッチを見ますね。今回のドラマ用にデザインされたバッチはちょっと“ウルトラ警備隊”っぽいんですよ(笑)。スタッフに聞いたら、どうやら狙っているところはあるみたいです
SPの基本装備をすべて身につけると、重みもかなり…?
実際はもっと重いでしょうね。拳銃とかも。普通に走ったりする分、それで地面をゴロゴロしない限りは慣れてしまいます。逆に付けてないとスカスカする感じです。
SPは警護後、必ず署に戻るそうですが?
そうみたいですね。毎朝署で装備を付けてマルタイの警護に向かって、警護が終わったら戻ってきて署で全て外してっていう。だから直行直帰じゃないんですよね。また、基本一係は総理大臣付きとか決まっている部署はあるようなんですけど、その他の応援部隊みたいな人たちは、その日に今日のスケジュールを渡されてっていう。だからマルタイの行動予定によっては夜中になることもありますし、ほぼ24時間体制ですね。
SPの仕事については、かなり勉強されましたか?
現場でも色々教えてもらったりしました。ただ、僕の父親が元警察官で、もちろんSPじゃないですけど、警察官の日常っていうのは子供の頃から見ていたので、まあ、大変なんですよ。ええ。寝られないんです。署からの直通電話と一般電話の2台が家にあって。その頃の電話ですから黒電話で、鳴るともう、みんな起きちゃうぐらい音が強烈なんですよ。親父はいつ何時でも、どんな時でも電話が鳴ったらガバッと起きて電話に出て、電話で済むことだったらそれで終わるし、そこから出かけることもありましたし。何時でも関係ないですからね。やっぱり、24時間体制なので。
http://dogatch.jp/cinema/sp-movie/special/interview/kamio01.html
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